歯ブラシと歯磨剤の選び方
2020年5月25日
こんにちは。
2020年4月1日に開院しました、みはらしの丘デンタルクリニックです。
どうぞよろしくお願い致します。
当院は、「患者さまの歯を守る」「未来の健康を考えて治療する」をモットーにした
予防重視型の歯科医院です。
そのため、痛みなどが一旦落ち着いた患者さまには歯ブラシをお持ちいただき、
お口の中を良い状態に維持できるよう、歯磨き指導をしております。
その中で感じるのが、多くの方がご自分の歯ブラシや歯磨剤を、パッケージデザインや色や価格だけでで選び、
肝心の機能や使い分け方、有効成分、そもそもご自身にあっているかどうかは検討されないで使っている、ということです。
ある患者さまは、「歯を白くする」と宣伝されている市販の歯磨剤を使って毎日力強くブラッシングされていました。
しかし、歯の表面が傷ついてその傷に汚れが入り込み、いくら磨いても汚れが落ちない状態になっていました。
別の方は大きなヘッドの歯ブラシを使っておられ、細かいところやお口の狭いところまで届かないため、
頑張って磨いているにも関わらず歯周病が進んでしまっていました。
また、別の患者さまは毛先が柔らかい歯ブラシを使用していたため、
時間をかけて磨いているのに汚れが全く落ちていませんでしたし、
逆に柔らかい歯ブラシを使うべき方が普通の硬さの歯ブラシを使っていて、
歯や歯茎を痛めているケースもありました。
歯ブラシと歯磨剤は、おひとりおひとり適している物が違うのです。
残念ながら、家族みんなで同じものを使うということが、間違っていることも十分あり得ます。
1日3回歯を磨くとして、1年間に1000回以上も磨くことになりますね。
1年間に1000回も間違った方法、間違った道具で磨いているとしたら、
10年後、20年後の損失(健康の損失)はどれほどのものになるか、心配になります。
ぜひ、歯ブラシと歯磨剤はなんとなく選ばずに、歯科医院で選んでもらって下さい。
当院でも歯ブラシと歯磨剤を販売していますが、
ドラッグストア等に売っている商品でも大丈夫な場合もあります。
患者さまによって、「今のまま使い続けていただいて大丈夫です」とお伝えすることもあります。
どうか、間違った選び方と使い方を一生続けてしまうことのないように、一度チェックを受けてみてはいかがでしょうか。
当院では、大人の方もお子さまも、歯磨き指導に力を入れています。
歯や歯周組織に優しく、なおかつ効率的なブラッシング方法を身につけることは、
一生の財産になると思います。
私自身も、歯の事を専門に学び始める前は、磨いたつもりになっていて実はきちんと磨けていませんでした。
何歳からスタートしても遅いということはありません。
ご自身の歯を一生守っていただくため、患者さまと二人三脚で取り組んでいきたいと考えています。
院長 土谷 理恵子